御器谷法律事務所

「独禁法と私」 - その13:海外の独禁法

 時に、国際カルテルにおいては、日米欧の競争法担当局が相互に協力して調査や捜索を進めることがあります。
 アメリカ、EU、カナダの代表的独禁法機関等の一部をご紹介いたします。
  1. アメリカ - 2000年
     ワシントンD.C.には司法関係の施設が多くあります。
     合衆国最高裁判所は、観光客が多く訪れる観光スポットともなっており(ガイドもあり)、外国人も法廷を傍聴することは可能です(但し、開廷日には要注意)。建物の正面の上には "EQUAL・JUSTICE・UNDER・LAW" と刻まれています。

     合衆国最高裁判所を起点として、キャピトルを通り、ペンシルベニア通りを歩くとまもなく、様々な司法関係の施設が目に入ってきます。

     連邦取引委員会(Federal Trade Commission)はこの近くにあり、アメリカにおける独占禁止政策についての要を司法省反トラスト局とともに担っています。建物の横に立つ荒馬を抑えようとしている男性像は、独占に立ち向かう F.T.C の姿をあらわしているとの話を聞いたことがあります。

  2. EU:欧州連合(European Union) - 2006年


     EUは、2006年8月現在、フランス、イギリス、ドイツ、イタリア、スペイン、ベルギー等25ヶ国が加盟しています。EU本部は、ベルギーのブリュッセルにあります。EUは、経済的な統合をめざして発展し共通通貨ユーロが12ヶ国で使用されており、さらに共通外交と安全保障政策、そして司法や内務分野での協力と進展しています。人口は、約4億6,000万人位。

     ブリュッセルへは、パリからタリス(高速鉄道)で約1時間30分位。落ち着いた街並が印象的です。
    なお、EUの独禁法は、EU競争法に基づき、EU欧州委員会が担当しています。

  3. カナダ


     カナダは、人口約3,000万人超、首都はオタワ、立憲君主制の政治体制を採り、元首はエリザベス二世女王、通貨はカナダ・ドル、夏でも昼の気温が20度位です。

     バンクーバーは、カナダのブリティッシュ・コロンビア州の最大の都市、人口約200万人超、バンクーバー港に面した美しい街、2010年には冬季オリンピックが開催。

     カナダの独占禁止法というべき法律は、Competition Act(競争法)が中核とされています。そして、この競争法の執行機関としてCompetition Bureau(競争局)があり、概要はそのホームページ(www.cb-bc.gc.ca)で知ることができます。
     カナダの競争法において、日本と比較し興味深い点を指摘することができます。

    Conspiracy -- 共謀。価格を協定し、共謀する合意は、競争に対する不当な妨害として、Competition Act の下では違法なものとされ、刑罰の対象となります。日本のカルテルに相当します。
     

独禁法と私
1.慶應義塾大学時代  2.司法試験受験時代  3.司法修習生時代
4.イソ弁時代  5.東京で独立  6.初めてのカルテルの弁護
7.入札談合の弁護  8.官製談合の弁護  9.リーニエンシー
10.差止請求A案  11.三光丸事件  12.慶應L.S.
13.海外の独禁法  14.差止の示談交渉  15.初の差止決定
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